Bardの拡張機能でGmailやGoogle Map、YouTubeなどと連携できるようになりました。今回は、実際にこれらの拡張機能をいくつかのパターンで使ってみて使用感を検証してみたいと思います。
Bard拡張機能の使い方
Bard を開きます(クリックすると別タブで開きます)。
右上の左から2番目、パズルのアイコンを押します。
このページから、拡張機能のオン/オフが可能です。デフォルトでは「Google Workspace」以外の全てがオンになっています。
使いたい拡張機能を含んだプロンプトを投げる
拡張機能がオンになっていることが確認できたら、チャット画面に戻って普段通りプロンプトを投げます。
このとき、
ゴムの木を買ったんだけど、育て方を紹介する YouTube 動画を探して。
上記のように、なるべく使いたい拡張機能のキーワードを含んだプロンプトを投げると拡張機能を使用した回答が得られます。(Mapなどは文脈から自動的に判断できるようです)
使いたい拡張機能を指定することも可能
文章内で使いたい拡張機能をキーワードとして含める方法のほかに、以下の方法で指定することが可能です。
@(アットマーク)をプロンプト部分に入力すると、
試しに「Google Docs」を選ぶと、プロンプト先頭に「@Google Docs」と表示されました。
拡張機能:Googleマップ
Googleマップは混雑状況データも保持している
Google Mapでは、時間帯別の混雑状況データを保持しています。そのため、空いているお店を検索する際にも便利です。
候補に出てきた1件目のお店についてGoogleマップで確認してみたところ、空いている時間帯となっていました。
拡張機能:Youtube
YouTubeに関しては、2023年11月以降、動画要約機能が公開されています。そちらに関しても合わせて活用すると便利かと思います。詳細は以下記事にて解説しています。
Google Workspace拡張機能を使ってみる
Google Workspaceは、デフォルトではオフになっています。今回は動作確認のためにオンにしてみます。
オンにしようとすると、以下のような確認ダイアログが表示されました。「接続」を押して続行します。
Gmailの内容を拾って要約してもらう
実際のメール内容を確認してみたところ、内容は正しいものになっていました。
Googleドライブ内のドキュメントを探す
おお、すごい。履歴書の中から必要な情報を取りだして自己紹介文が生成されました。
注意点
スプレッドシート、GASのスクリプトなどは検索できなかった
Google Driveに保存されているファイルすべてを検索できるのかと思ったのですが、GoogleスプレッドシートやGoogle Apps Scriptは検索できませんでした。
ハルシネーション(ウソをつく)がたまにある
ハルシネーション(ウソをついたり、事実と異なる虚構の情報を返す)が発生することがたまにあります。
東京都千代田区にある帝国劇場から一番近いコンビニを聞いたところ、なんと神奈川県川崎市のコンビニを案内されました。「帝国劇場から徒歩約10分です。」とも書かれています。
組織のアカウントだと拡張機能を利用できない
会社や学校など、組織のアカウントだと拡張機能を使用することができません。
個人のアカウントでGoogleにログインする必要があります。
まとめ
今回は、Googleの生成AI「Bard」にて、拡張機能を使ってGoogleマップやYoutube、Googleドライブなどと連携する方法について解説しました。
Gmailのメールボックスからメールを探して要約してくれたり、Googleドライブ内のドキュメントを探したりすることができ、大変便利に感じました。今までは各サービスにアクセスして作業していた内容が、Bardひとつで完結することで、よりスムーズに作業できるようになりそうです。
時折、ハルシネーションが発生している点は少し気になりました。このへんはまだ未完全なので、我々使用者が内容をしっかり確認する必要がありそうです。
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