本記事では、PythonのStreamlitをローカル環境(自分のPC上)で動かす方法について解説します。
※ Windows環境での説明となります
はじめに ~Streamlitとは何かをおさらいしたい方へ~
PythonのStreamlit(ストリームリット)とは何か?については以下記事にて解説しています。
本記事でやること:Streamlitをローカル環境で動かす
本記事では、PythonのStreamlitをローカル環境(自分のPC上)で動かす方法について解説します。
「ローカル環境」とは、自分のパソコン上をさします。対義語としては「グローバル環境」「リモート環境」といい、インターネットを通して動かします。
【STEP1】Streamlitのインストール
まず初めに、Streamlitをインストールします。
コマンドプロンプトを開く
「 Windowsキー + R 」を同時に押します。
「cmd」と入力してOKを押すと、コマンドプロンプトが開きます。
pip installでStreamlitをインストールする
pip installでStreamlitをインストールします。
pip install streamlit
↑をコピーして、コマンドプロンプト上で右クリックするとペーストできます。
Enterキーを押すとインストールが開始されます。
Successfully installed と表示されたらインストール完了です。
【STEP2】Pythonコードを実行しアプリを動かす
次に、簡単なWebアプリを動かしてみます。
Pythonファイルを作成する
新しいPythonファイル(app.py)を作成します。
ファイルを置く場所はどこでも大丈夫です。今回は分かりやすいよう デスクトップ >テスト に作ります。
app.py という名前でファイルを新規作成し、以下のコードを記載します。
import streamlit as st
st.title("Hello, Streamlit!")
st.write("これはとても簡単な Streamlit アプリです!")
メモ帳などのテキストエディタで作成して、「app.py」という名前で保存します。
コマンドプロンプトからapp.pyを実行する
作成したapp.pyを、コマンドプロンプトから実行します。
streamlit run app.py
メールアドレスを入力するよう促されますが、空白のままEnterキーを押します。
すると「Windowsセキュリティの重要な警告」というウインドウが表示されますが、今回は作成したアプリを動かすことを許可したいので、「パブリックネットワーク」のチェックボックスにチェックして「アクセスを許可する」を押します。
すると、自動で作成したWebアプリが立ち上がります。
コマンドプロンプトには、
Local URL: http://localhost:8501
Network URL: http://192.168.3.21:8501
と表示されます。Local URLは、ローカルホスト (localhost)=自分のPCをさします。
Network URLは、ローカルネットワーク(LAN)上で他のマシンからアクセスする際に使います。たとえば同じwi-fiに接続しているスマホのブラウザからもアクセスできます。
【補足】streamlit helloでデモアプリを見てみよう
「streamlit hello」とは、Streamlitが提供しているサンプルです。
StreamlitのWebアプリがどんなものなのか、サンプルアプリを見てみたい方はこちらがおすすめです。(ソースコードを書く必要もありません)
streamlit helloの使い方
コマンドプロンプトで、Streamlitをインストールします。
pip install streamlit
インストール完了後、以下コマンドを実行します。
streamlit hello
実行すると自動でサンプルのWebアプリが立ち上がります。
コマンドプロンプトの実行結果には、Local URLとNetwork URLが表示されますので、こちらからアクセスしてもOKです。
4つのデモアプリとPythonコードが参照できる
streamlit helloでは、
- DataFrame demo:データフレーム(表形式のデータ)の表示
- Plotting demo:グラフやチャート
- Mapping demo:地図データの描画
- Animation demo:アニメーションの作成。スライダーを使用しパラメータ調整可能
上記4種類のデモアプリと、そのソースコードを参照することができます。
上記は「DataFrame demo」です。データ解析に使われるライブラリ「Pandas」を用いてデータフレーム(2次元の表形式データ)と、グラフを表示しています。
このアプリのソースコードも同じページに掲載されているので、これをベースに同様のアプリを作ると便利そうですね。
まとめ
今回は、PythonのStreamlitをローカル環境(自分のPC上)で動かす方法について解説しました。
本記事ではローカル環境でWebアプリを動かす方法について解説していますので、他の人に共有することはできません(同一ネットワーク除く)。
次回の記事にて、いよいよインターネット上にWebアプリを公開する方法について紹介したいと思います。ひとまず、本記事では「Streamlitってどんなかんじなの!?」というのを把握していただけたら幸いです。
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