ChatGPTは、2022年11月に公開されたチャットボットです。
TwitterなどのSNSでも話題となっていたので、こんなチャット画面を見たことがある方もいるのではないでしょうか?
これ、すごいです。
全プログラマが感動するくらい実用的で、これが無料だなんて信じられないレベルです。
そこで思いました。
プログラミング学習にChatGPTが使えるのではないか?
本記事では、ChatGPTをプログラミングの勉強に使うために、
- どんな質問をすると求めている答えが返ってくるか
- そもそも何を聞けば良いか
など、活用法についてご紹介したいと思います。
筆者はプログラミング苦手な主婦です。
初学者の方目線で使い方をご紹介していければと思います!
料金は?登録とか必要?
料金は?
料金は、無料です。
現在テスト公開の段階なので無料となっています。
しかし、OpenAIのCEOであるSam Altmanは、「1回のチャット応答の平均コストは数セント(=数円)程度だけど、その開発にはめちゃくちゃ膨大なコストがかかっているからいずれ収益化する必要がある」と話しています。
とはいえ、まだ公開されて3ヶ月程度ですし、有料プランもつい先日米国向けに発表されたばかりですので、すぐに有料化するということはないかと思います。無料のうちに色々と使って学習に活かしていきましょう!
登録は必要?
ChatGPTを使う際には、初回利用時にGoogleアカウントかMicrosoftアカウントでの認証が必要です。その際、電話番号認証が必要となります。Googleアカウントからの利用であれば、アカウントを選択するだけですぐにチャット画面に移ります。
ChatGPTをプログラミング初心者の独学に活用する
情報系の学校を志望している学生さんや、IT系の企業に転職を考えている社会人の方、その他にも、小学校でプログラミング教育が必修化されたのでお子さんのために基本的な内容くらいはおさえておきたいという親御さんもいらっしゃるかと思います。
そのような方がChatGPTを利用してプログラミングを学ぶことでどんなメリットがあるか、また、どんな質問をすると良いのかなどを解説していきます。
プログラミングをChatGPTで学ぶメリット
プログラミングをChatGPTで学ぶメリットは以下になります。
即座に質問できる
プログラミング学習をしていると、いろんな疑問がわくかと思います。そんなとき、Yahoo!知恵袋をはじめとするコミュニティで質問するのも良いですが、すぐに回答をもらえるわけではありません。プログラミングスクールにおいても24時間リアルタイムで質疑応答してもらえるところは少ないです。そんなときにはChatGPTの出番です。
検索力がつく
次項の「質問のしかたが鍵となる」において詳しく紹介していますが、ChatGPTで質問をする際には検索力が重要になります。自分が解決したいことに対して、どういう質問をすれば答えが返ってくるのか考えながら利用するので、使っていくうちに検索力が身に付くことが期待できます。
これは、SE志望の方や、IT系の職種に就職・転職を考えている人にとっても重要です。仕事で分からないことがあったときに自力で解決する力は、プログラミングはもちろん様々な課題解決に役立ちます。
必要でない検索結果を排除できる
プログラミングで分からないことをネットで検索すると、検索上位にはプログラミングスクールのホームページなどが多く出てきます。もちろん、その中にも有益な情報が存在しますが、広告が出てきて見づらかったり、求めている情報が得られない場合もあります。
(今のところ)無料で利用できる
プログラミング学習というと、プログラミングスクールを契約したり、メンター(先生)をつけたりとお金がかかるイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、それらを利用しなくとも、Amazonでテキストを買ってそのテキストを進めながら分からないところをChatGPTに質問するといった方法も可能です。
質問のしかたが鍵となる
「どんな質問をすれば適切な答えが返ってくるか」を考えたうえで質問することが重要です。
○○ってなに?(定義をたずねる)
これってどういう意味だっけ〜?ということも詳しく教えてくれます。
○○なのはなぜ?(理由をたずねる)
起こっている問題に対して、その理由を聞くこともできます。
なぜ?と聞いただけで解決策を提案してくれました。
○○のコードを書いて(サンプルソースを書いてもらう)
ソースコードを書いてもらうこともできます。
投稿内容はEnterキーで送信されてしまうので、あらかじめテキストエディタで先頭に「コメント書いて」と付け加えてから貼り付けるか、投稿後に編集をします。
対象の投稿の編集ボタンを押すと、投稿したコメントを編集できます。
問題を出してもらう
ChatGPTに問題を出してもらって、添削してもらうこともできます。
絶対におさえておくべき注意点
ChatGPTを使用するうえでの注意点は以下になります。
個人情報が含まれる投稿をしない
ChatGPTで投稿する際には、個人情報を含まないようにする必要があります。
個人情報を含む内容を投稿してしまうと、ChatGPT内にその情報が蓄積されます。それを個人情報と認識し他者へ公開しないようにしてくれればいいですが、学習不足もしくは他の要因で個人情報として認識されなかった場合に、他の人がChatGPTで質問したときの回答として使用される可能性があります。
個ChatGPTに渡さないよう気を付けるべき情報
情報 | ChatGPT使用時の対策 |
---|---|
認証情報 (apiキー、DB接続情報) | ハードコーディングした情報をそのまま載せないようにする (ACCESS_TOKEN =”xxxxxx”; のように伏せ字にする) |
IPアドレス | 同上 |
個人情報 | 名前、住所、電話番号、メールアドレスなどはマスキングする |
秘密情報 | 企業の秘密情報や商業秘密などが含まれていないか確認する |
嘘情報を堂々と教えてくることがある
ChatGPTは情報源が公開されていません(聞いてもOpenAIによる学習データをもとに回答していると言われる)。そのため、フェイクニュースなどのデマ情報を堂々と答えとして返してくる場合もあります。
プログラミングについての質問であればそこまでデマ情報みたいなものを返してくることはないですが、質問してみてちょっと怪しいなと思ったら公式のリファレンスを見に行くようにすると良いと思います。
質問する内容によってはネットの傾向に左右された回答になる
前項とややかぶる内容ではありますが、ChatGPTのメッセージ応答の内容はインターネット上の情報をもとに作成されています。よって、例えば「初心者におすすめなプログラミング言語は?」と質問すると、
Pythonがおすすめだと言われます。ネットで「プログラミング 初心者 言語」などで調べると、ブログ記事やプログラミングスクールのホームページなどでPythonが推されている傾向があり、ChatGPTはそのようなネットの傾向に左右されている場合があるような感じがあります。
情報が古い場合がある
ChatGPTは2021年以前の情報をもとにチャット応答しています。よって、直近1年の情報を得ることはできません。
- プログラミング言語やOS、システムの最新バージョン
- サービスの障害情報
これらを尋ねる際には注意が必要です。「最新の」「今の」「直近○ヶ月」みたいな、今基準の質問をすると回答には「最新の××は〜」と返ってくるのですが、情報としては2021年最新の情報ということを覚えておいてください。
ChatGPTのなかでは、2021年が最新です。
まとめ
今回は、プログラミングの学習にChatGPTを利用する方法について紹介しました。これからプログラミングを始めようと思っている方も、すでに勉強している方も、今回の記事が参考になったら幸いです。
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