Power Automate Desktop(PAD)で、オフライン(インターネットにつながっていない状態)でも実行できるのか、検証してみます。
フローの新規作成
新規作成しようとすると、「フローの初期化中にエラーが発生しました」と表示され、フローを新規作成することができませんでした。
既存フローの編集
次に、既存フローの編集をしようとしたときの結果です。
こちらも同様、開くこと自体できませんでした。
作成中にネットが切れた場合は?
PADのフロー作成中にネット接続が切れた場合はどうなるのか試してみました。
結果、実行はできるが、保存はできないという結果となりました。
また、ブラウザーを開いたり、スクレイピングなど、インターネット接続が必要な操作についてはフロー自体は実行されますが処理に失敗します。
ネット接続に復帰すれば保存可能
インターネット接続が必要な処理以外は、オフラインでもアクションを追加・実行できることが分かりました。ただし、そのままフローを閉じてしまうと作成した内容が保存されません。
オフラインで作業した場合には、必ず「保存」を押してフローを保存するようにしましょう。
なんでオフラインだと新規作成・保存できないの?
オフラインではなぜPADが新規作成・保存できないかというと、PADのフローの実体は、OneDriveという、Microsoftが提供しているオンラインストレージサービス上にあるためです。
クラウド上、つまりネット上にPADのフローは保存されますので、ネットが繋がっていないとフローの新規作成や保存はできません。
唯一、既にフローを開いている場合はフローの編集・実行が可能でしたが、ネットに繋がっていないとフローの内容は保存されません。
「PADの実体はどこにあるの?」という内容の詳細に関しては、以下記事にて解説しています。
PADを使う上で気を付けたいこと
上記をふまえて、PADを使う上で気を付けたいことをまとめます。
フローはこまめに保存する
PADのフローは、こまめに保存するクセをつけましょう。
例えば、新しくフローを作成し、一度も保存しないまま画面を閉じてしまうとそのフローは保存されません。PADには自動保存機能が備わっていないのです。私もこれを何度かやったことがあり、けっこう作りこんだ後に保存せず閉じてしまってフロー自体なくなってしまった!という経験があります。
インターネット接続が途切れないよう注意する
ご自宅や会社などで作業される場合はそんなに気にする内容ではありませんが、カフェやファミレス、ネットカフェなどのフリーWi-Fiを使用している場合、一定時間経過すると再接続が必要な場合があります。
それに気づかずに、フローが保存されていなかったという事態を防ぐために、なるべくインターネット接続が安定している場所で作業するか、ネット接続が切れていないか注意するようにすると良いでしょう。
まとめ
今回は、Power Automate Desktop(PAD)で、オフライン(インターネットにつながっていない状態)でも実行できるのか、検証しました。
PADの実体はクラウド上に保管されているということで、ネット接続がないと使えないのは当然ではあります。
ただ、PADには自動保存機能がないため、普段からこまめにフローを保存する習慣をつけておいたり、ネット接続されているか確認するようにしておくと、「せっかく作ったフローが全部なくなっちゃった!」という最悪な事態を防げますので、注意するようにしてみてください。
当ブログでは、Power Automate、Power Automate Desktopに関する記事を他にも投稿しています。もし、「このようなことが知りたい」「こんなフローの作り方が知りたい」等ございましたら、問い合わせやコメントからお気軽にご連絡ください。
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