以前、ChatGPT API×LINE Botでチャットボットを作成する方法について記事を書きました。
このブログのコメントに、
「LINEは既読になるけど、応答メッセージが返ってきません!」
という内容がいくつかありました。なかには設定が不足しているものもありましたが、記事のとおりに設定しているのにうまくいかないというパターンもありました。
これについて、原因と対応策を解説します。
本件の原因
原因としては、「ChatGPT APIの使用期間が終わったこと」です。本件について、「こいる」様よりコメントをいただきました。
こいる より:
私も他の方と同じ現象が起きていましたが、原因を特定しましたのでここに記します。
もう解決されていると思いますが、後続のために。
原因は「OpenAIの試用期間が終わったため」です。APIの料金は18ドルほど無料で付与されますが、3ヵ月経つと自動的に未使用分も使用不可になります。
そうすると、コードや接続自体は正しくても挙動がOpenAIのAPIに投げられた所で終了するため、ラインには既読だけがつく状態となります。(他の原因でも同じ挙動になるため分かりづらい)
おとなしくお金を払うか他アカウントを使わない限り解決しません。(従量課金制なのでリミットの設定をお忘れなく)他のサイトでも同じ現象で悩まれている方は多い気がしているので、この文章を見た方はまずはOpenAIのUsageで自分のトークンの使用期限が過ぎていないか確認してみてください。
他のサイトも見て回りましたが、回答者は大体課金済みのため、構造的に気づきにくい問題だと思います。
私は3時間ほどかけてあらゆるサイトを参考にしてコードを書き換えていましたが、これが根本の原因で課金したら通常通りの挙動になりました。一人でも無駄な時間を過ごす方が減る事を祈っています。
詳しくコメント残してくださり、本当にありがとうございます・・・!
OpenAIのマイページからUsageを見てみると、Expired(期限切れ)という表示になっていました。
この状態ではAPIを叩いても、何も応答はありません。試用版の無料クレジットが有効な期間を過ぎると、それ以降は一切APIが使用できなくなります。
対策
対策としては、コメントいただいた中にもある通り、
- 別アカウントで試す
- 課金する
の二択です。といっても、アカウント作成には電話番号認証が必要なのでアカウントを増やすのは難しいです。
試用版から有料版に移行する方法
試用版から有料版へ移行するには、クレジットカード情報を登録する必要があります。また、有料版は従量課金制で、使ったら使った分だけ料金が発生します。
デフォルトでは120ドルまで使えるようになっていますが、このまま使っていると使用量が高額になる恐れがあります。使用量にリミッターをかける方法なども以下の記事で紹介しています。
LINE×ChatGPTに関するトラブルシューティング
課金してもChatGPTのAPIがうまく動かないという場合は、LINE側の設定やGASの設定に不備がある可能性があります。以下記事に、トラブルシューティングを載せていますのでご参照ください。
まとめ
今回は、ChatGPTのAPIが正しく実行されない原因について解説しました。コメントいただいた方には大変感謝するとともに、せっかくブログを読んでくれたのに参考にならず申し訳ないという気持ちでいっぱいです。。
自分も仕事中などによく技術ブログを参考にすることがありますが、「手っ取り早く結論を書いてくれる、アフィリ広告がうざくない、わかりやすいサイト」をメインに見ています。このブログも、見てくれた方にとって役に立つブログになれるよう、もっと記事の精度を上げていきたいなと思いました。
ChatGPTやその他AIに関する情報について、今後も更新していきます。
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