昨年11月に公表されて以降「ChatGPTで仕事がなくなる」と言われるほど、ChatGPTは世間を震撼させており、いまだに大きな話題となっています。
エンジニアやプログラマにおいても、常々AIに仕事を奪われると言われてはきたもののいまいち実感がありませんでした。
しかし、指示するだけで人間よりも圧倒的に早く、正確にコーディングすることができるChatGPTを目の当たりにして
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AIに仕事を奪われるって、こういうことか・・・
と、良くも悪くもより具体的に体感することができています。
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その一方で、プログラミングの敷居が低くなり、誰もがIT技術に触れることができるようになるということは、より幅広いアイディアが生まれやすくなるということでもあります。
今回の記事は、プログラミングやITスキルに自信のない方にとっても
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ChatGPTってめっちゃ有能じゃん!使ってみよ〜!
と思ってもらえるよう、「ネット検索せず、ChatGPTだけで家計簿を作る」というのをテーマにして、その作成工程を紹介していこうと思います。
ChatGPTとは
ChatGPTは、2022年11月末に公開されたチャットボットサービスです。
ジャンル問わずさまざまな質問に応答することができ、英語学習やプログラミング学習などにも活用することができます。
Excelでなくスプレッドシートを使う理由
「家計管理といえばExcel」という方もいらっしゃるかと思います。しかし、GoogleスプレッドシートはExcelと比較して以下のようなメリットがあります。
- Excelが入っていないPCでも無料で使える
- 外出先でも入力できる
- Gmailやカレンダーなど他のGoogleサービスと連携できる
最近ではGoogleスプレッドシートを利用する方も増えており、実際にGoogleスプレッドシートの家計簿テンプレートを配布している個人や企業もあります。Macbookやタブレット、スマホからもアクセスできるのでインターネットさえ繋がっていればいつでもどこでも使えるのが魅力です。
以下は私が実際に使っているGoogleスプレッドシートの家計簿です。
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以前の記事にて、LINEから家計簿への投稿ができるよう実装していますので、もしスプレッドシート家計簿とLINEを連携させたいとお考えの方はご参照ください。
今回は、Googleスプレッドシート家計簿を使ってChatGPTの有用性を試していきたいと思います。
ChatGPT×スプシで家計簿を作る
早速ChatGPT×Googleスプレッドシートで家計簿を作っていきます。
今回のルール(縛り)
普通に作っても面白く無いので、今回は「ChatGPTだけで家計簿を作ることができるのか」を試してみます。ルールは以下のとおりです。
- ChatGPTのみ利用可能(ChatGPTへの質問内容はなんでもOK)
- Google検索はNG
ちなみに私は普段あまり表計算の関数を使わないので、何も見ずに書けるのはSUMIF・・・・・いや、SUMくらいまでです。初心者レベルの人間がChatGPTのみで家計簿を完成させることができるのか・・・自分でもちょっと不安ですが進めていきます!
実践編 〜ChatGPTに丸投げして家計簿作成〜
ChatGPTで全て作成するのが目的なので、徹底的に使い倒していきます。
ChatGPTに質問「家計簿用テンプレートを作って」
Googleスプレッドシートで家計簿用テンプレートを作成します。
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どんな項目を作ったら良いか聞いてみます。
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これ、すごいですね!
文字だけでズラッと書かれるよりも、表形式で書いてくれた方が分かりやすいですし、なによりコピペしやすいです。
上記内容をそのままコピペしてスプレッドシートに貼り付けます。
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これで枠組みは完成です。
ChatGPTに質問「どんなカテゴリがあったら良い?」
先ほどの「カテゴリ」部分ですが、あらかじめカテゴリの内容を設定しておかないと集計するときに大変なので、プルダウンでカテゴリを選択できるようにしたいです。
このやり方をChatGPTにたずねます。「スプレッドシートでカテゴリをプルダウンにしたい」とかなりざっくりとした質問を投げましたが、「プルダウンに表示する項目を別シートで予め作っておいて、カテゴリ欄にはバリデーションを設定しておくと変な値を入力されずに済むよ」と教えてくれました。
さらに、カテゴリに設定する項目自体もChatGPTに聞いてみます(丸投げ)。
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すごいですね。十分実用的なカテゴリ一覧をくれました。
コピペしやすく成形してもらってそのまま使わせてもらいます。
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カテゴリをプルダウンにすることができました。
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ChatGPTに質問「関数を教えて」
関数についてChatGPTに質問してみます。
スプレッドシートに作成した「まとめ」シートに、内訳シートの金額をカテゴリごとに算出して記入したい。この方法をChatGPTに質問します。
スプレッドシートのセルがある範囲をそのままコピーして貼り付けて質問しています。
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教えてくれた数式をコピペして活用します。
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カテゴリ別の支出金額の合計を求めることができました。
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ChatGPTに質問「数式を書いて」
ChatGPTが作ってくれたテンプレートに「割合」「グラフ」があります。確かにグラフがあると何にどのくらい使ってるか分かって良いですよね。
こちらもChatGPTで具体的な方法を聞いてみます。
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オートフィルでやりがちな、セル番地が変わってしまう問題にもきちんと回答してくれます。
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ChatGPTの回答通りに設定することで、カテゴリごとの支出割合を求めることができました。
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ChatGPTに質問「グラフの作り方を教えて」
Googleスプレッドシートに支出割合のグラフを表示させます。
![](https://prtn-life.com/wp-content/uploads/2023/02/2023-02-14-14.30のイメージ.jpeg)
この手順通りに設定すると、以下のようなグラフを出すことができました。
![](https://prtn-life.com/wp-content/uploads/2023/02/2023-02-14-14.29のイメージ-1024x983.jpeg)
所感
ChatGPTのみでGoogleスプレッドシート家計簿を作ってみた感想としては、
ChatGPTだけで十分解決できる
ある程度スプレッドシートを触ったことがある人であれば、ChatGPTで十分事足りると思います。
関数についても、表の作成方法についても、ひいては全体の設計についても、ChatGPTに聞けば何でも教えてもらえます。
数式については自分でも考える必要アリ
何でも教えてくれるChatGPTではありますが、数式については自分自身でも考えて理解した上で使う必要がありそうです。
例えば、以下表のC2の割合を求めたい場合、
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「支出合計」欄で「カテゴリ」欄の合計を出しているのであれば、わざわざ割合を求めるときに
=SUMIF(A2:A9, "食費", B2:B9) / SUM(B2:B9)
とするのではなく、
=B2/F$2
と書いたほうが、可読性も高まりますし、処理の効率化にもなります。以前の記事でも書いたように、脳死で使うのではなく、どんな処理をしているか理解した上で使うと良さそうです。
まとめ
今回は、ChatGPTだけで家計簿を作れるか?をテーマに、ChatGPTの応答のみを頼りに作成していく様子を紹介しました。かなりざっくりな聞き方でも答えてくれるので、勉強においても仕事においても頼もしい存在となりそうですね。
ちょっと返事が遅く(十分早いですが)すぐに思考停止してしまうのが難点ではありますが(下の画像参照)、なんでも教えてくれますし、まわりには聞くのが恥ずかしいような初歩的な質問がしやすいのがありがたいです。
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あっそれと、最新の技術やシステムのバージョンなどを尋ねる際には注意が必要です。
ChatGPTは2021年で時が止まっていますので・・・・!
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