私は、駆け出しエンジニアのころ(もう10年近く前)、よく「もくもく会」に参加していました。ネット上に載っている得体のしれない団体や、大規模なものまで、いろいろ行きました。でも、ふと思ったんです。
もくもく会で得たものって、何もなくないか?別に一人で作業すれば良くないか?
ということで、今回は「もくもく会」について個人的な見解をまとめたいと思います。
もくもく会とは?
「もくもく会」とは、複数人が集まって、もくもくと作業をする会です。
もともとはITやプログラミング関連の目的で集まった人たちが行う会でしたが、最近ではブログだったり、Webライター、Webデザインなど、いろんなジャンルのもくもく会が存在しています。
どこで見つけるの?
「もくもく会」を見つけるには、昔から有名なのはconnpassです。
私がもくもく会に参加していた当時も、コンパスから見つけて参加していました。
最近はプログラミングスクール主催も増えている
最近は、コンパス以外にも、プログラミングスクール主催で会員のみが参加できるもくもく会もあるようです。同じスクールに通っているということで、全くの他人よりは親近感というか仲間だという感じがして、良いかもなと思いました。
「オンラインもくもく会」なるものも
最近のもくもく会は、オンラインのものが多いようです。以下はTECH PLAYで募集しているオンラインもくもく会です。
大体人数としては5~10人、20代限定、女性限定など条件があるものもありました。
もくもく会のメリット
本記事の表題としては「もくもく会意味なくね?」という内容ですが、メリットもあります。
ほどよい緊張感で作業できる
もくもく会は、会によって違うかもしれませんが、基本的に自由に集まって自由に退室するスタイルです。そのため、自己紹介とか、交流したりとかはありません。
横に座っている人が、どんな人で、何を勉強していて、何を目的にここにきているのか、分かりません。そんな状況で、みんな黙々と作業しています。この独特の雰囲気が、やる気をアップさせてくれます。
自分以外にも頑張っている人がいることを実感できる
私は新人のころ~2,3年目くらいまでもくもく会に参加することが多かったのですが、当時資格試験の勉強をしにもくもく会を利用していました。というのも、一人で勉強するのって、どうしてもだらけてしまうんですよね。
「頑張っているのは私だけじゃない。みんなそれぞれ努力しているんだ。負けたくない!」という思いから、モチベーションを高めてくれる空間になっているなと感じました。
もくもく会のデメリット
で、本題はこっち。もくもく会がなんで意味ないと思うのかを具体的にまとめます。
ほどよい緊張感ならカフェや図書館でも同じ
結局、もくもく会ってみんなで話し合ったりするわけでも交流するわけでもなく、ただただ作業しているだけなので、それなら近所のカフェや図書館、コワーキングスペースでも同じです。
もくもく会に申し込んだり、場所を調べて移動したりする手間や時間を考えたら、近所で集中できる場所を探したほうがいいです。
参加費がかかる(ところが多い)
もくもく会は、会議室とかを借りて行っているので、参加費があるところがほとんどです。
500円~1000円程度ではありますが、交通費も考えると、先ほども書いたとおり近所のカフェや図書館で十分です。
たまに変な人がいる
私は当時、20代前半だったのですが、10年近く前は今みたいに女性でもくもく会に参加したり、IT系の勉強をしている人ってまだ少なかったです。なので、もくもく会に行くとどうしても浮くというか、変に声をかけられることもあって正直めんどくさい場面もありました。
あと、ぶつぶつ独り言いいながら作業する人とか、頻繁に席を立ってふらふら歩きまわる人とか、激しい貧乏ゆすりの人とか、キーボードの打鍵音が破壊的に大きい人とか、とにかく一定数変な人がいるなと感じました。
会のなかでネットワークが既に作られていることがある
私は一つのもくもく会にとどまることはせず、いろんなもくもく会に参加していました。都内に住んでいたので、もくもく会も各所で行われていました。
それで分かったのは、場所によっては会のなかでネットワークが作られていて、その人たちが喋りながらなんやかんや作業していたり、何人かで仲良さそうにかたまっていたりすることがあったんです。
個人的にはこれが嫌でした。「もくもく会」なんだから、黙々と作業する空間であってほしいと思ってしまいました。
「もくもく会」という名前が好きじゃない
すみません。これは完全なる個人的な意見なんですけど、「もくもく会」っていう名前がなんか好きじゃないです。気持ち悪いというか、ザワザワするというか・・・絶妙に嫌いなワードです。あくまで個人的にですよ・・・・・!
「勉強会」「作業会」じゃダメなんですかね。
カッコつけ、自惚れ的な部分があるのではないか
これはもくもく会に限らず、人目のあるところで作業する人間すべてに当てはまることだと思うんですけど、周りに人がいると多少なりとも人目を気にしますよね。
カッコいいMacBookに、カッコいいガジェットに、カッコいい時計やアクセサリーをつけて、オシャレして、作業しに行くのって、「俺(私)ってカッコいい」って思ってますよね?え???
いや、かく言う私も周りを意識して、もくもく会に行くときは少しメイクをちゃんとしたり、新しいPCをこれ見よがしに出して、\ドヤァ/と言わんばかりの表情をしていたと思います。
もくもく会で得たもの
もくもく会で得たものは、特にありません。
強いていうなら、ITとかプログラミングとか頑張っている人が沢山いるということを肌で感じた、程度です。それ以外は普通にそこらへんのカフェとか図書館で作業するのと同じです。
どうせ参加するなら交流会のほうがいい
もくもく会に行くくらいなら、交流会で同志といろいろ話したほうが有意義な時間になると思います。
場所は都内が多いですが、「ITエンジニア交流会」「若手エンジニア向け交流会」など様々な交流会が開催されています。このような場で仲間を探したり、人脈形成に生かしたりするほうがよっぽど意味のある時間になったなーと今では思います。
本気でもくもくしたいならコワーキングスペースに通え
本気で作業をやりたい、一日中作業したい、という方はコワーキングスペースに入会したほうがトータルのコストが抑えられ、カフェよりも静かな空間で作業できます。
私が実際に入会して良かったコワーキングスペースについて、過去に記事を書きましたので載せておきます。都内だけでなく、大阪、名古屋、それ以外の地方都市にも続々オープンしている、けっこうリーズナブルなコワーキングスペースなのでおすすめです。
まとめ
今回は、「もくもく会」って意味ないのでは?という内容について記事にしました。
私個人的には、いろんなもくもく会に行った結果、もう今後は行くことはないなと思います。
駆け出しエンジニアのころは、何でもかんでも飛び込んで色々やってたけど、今思えば無駄だったかもしれない。でも、その無駄をしたからこそ、遠回りをしたからこそ、色んな経験を経て今の自分があるので後悔はしていません。
もし、今駆け出しエンジニアの方、ITエンジニアへの就職・転職のために頑張っている方は、やってみたいと思ったことは是非挑戦してみてほしいと思います。本記事では「もくもく会」についてあまり良い意見を述べていませんが、人によってはもくもく会に行くことでモチベーションが上がるかもしれません。
なお、私が文系大からエンジニアになったときの体験談については、以下記事にて紹介しています。
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