GPTsランキング1位「Consensus(コンセンサス)」論文検索&要約の高性能ツール

ChatGPT

GPT Storeで公開されているGPTsのランキング1位を独占している、「Consensus(コンセンサス)」について、どんなツールなのか、使い方・精度について徹底解説したいと思います。

GPTストアオープン後、ずっと1位を独占

「Consensus(コンセンサス)」は、GPTストアのTrendingにて、1月10日オープンして以来ずっと1位を独占しています。

2~10位まではちょこちょこランキングが入れ替わっているのですが、Consensusは変わらず1位を死守しています。

Consensus(コンセンサス)とは?

学術論文から内容を抽出し、AIを使用して要約することのできるツールです。正確性を重視しており、参照元のリンクも応答文のなかに含んで回答してくれます。

もともと、「Consensus」という論文検索のAIツールとして使用されており、ChatGPTを介さずともツールとして使うことも可能です。

Consensus: https://consensus.app/search/

GPTsでは、このConsensusをChatGPT上で扱うことができるため、対話形式で「マインドフルネスの利点に関する論文の序文を要約して」と指示したり、「スロージョギングに関する論文を検索して」と指示するなど、ChatGPTと対話するかたちでConsensusの機能を使うことができます。

Consensusの使い方

GPTストアを開き、「Consensus」をクリックします。

すると、「Consensus」のGPTsページが開きます。

ここからは、従来のChatGPTを使うのと同じ要領で、対話形式でやりとりしていきます。

例えば、「気候変動がGDPに与える影響に関する論文の序文を書いてください」と指示すると、以下のような回答が得られました。

論文の参照元もリンクとして記載されており、このリンクをクリックすると、Consensusのサイトに遷移します。リンク先は、「気候変動による被害が経済成長にもたらす影響」という論文の概要をまとめたConsensusのページとなっています。

Consensusの回答精度は?

Consensus(コンセンサス)は、AI論文検索ツールを使用して回答を生成しています。回答には参照元となった論文のリンクがついており、回答の精度は普通にChatGPTを利用するよりも高いと言えるでしょう。

レポート・論文執筆の際や、根拠に基づいた回答が欲しいような疑問があるときに使うと便利なツールだと思います。

Consensusの活用事例

「Consensus(コンセンサス)」の活用事例を紹介します。

Consensusで論文要約→スライド作成

Consensusで論文検索&要約をし、それをスライドにするというアイディアです。

素朴な疑問にも根拠に基づいて回答

ChatGPTに質問をすると、事実とは異なる内容だったり、勝手に内容を作ってしまう「ハルシネーション」が発生することがあります。しかし、Consensusは論文に基づいて回答を返してくれるので、信頼性の高い内容を得ることができます。

ちょっとした疑問だったり、気になったことを聞いてみるのにも便利そうですね。

日本語にも対応している

Consensusでは、日本語で質問をすると日本語で回答を得ることができます。

引用元の論文自体は英語のものがほとんどですが、ChatGPTが日本語に直して回答してくれるのが便利です。

注意点

Consensusを使う際の注意点です。

AI要約ツールであり、誤った回答をする可能性がゼロではない

Consensusは、AIによる論文検索&要約ツールであり、100%正確であるわけではありません。

そのため、生成された結果の中身を見ずにそのまま使ったり、情報の引用元とするのではなく、参照元となった論文のページを確認して内容に間違いがないか確認することが必要です。

論文の信頼度がランク付けされているので、それもあわせてチェック!

Consensusで公開されている学術論文には、信頼度がランク付けされています。

各論文の、「Quality indicators」という部分に、信頼度が記載されています。

信頼度ランク
  • Very Rigorous Journal:非常に厳格な研究(最も信頼度が高い)
  • Rigorous Journal:厳格な研究(信頼度が高い)
  • Highly Cited:高被引用論文(多く引用されている)
  • Case Report:症例報告(個々の患者についての詳細な報告で、症状、、治療、追跡調査の詳細等がまとめられているもの)

たとえば、以下の論文は「Highly Cited」とタグがついていますので、多くの引用がされていることが分かります。

論文が書かれた時期を確認すること

分野にもよりますが、IT系であれば1-2年で情報が全く変わってきます。そのため、論文がいつ書かれたものであるか確認しておきましょう。

GPTsの回答に含まれているリンクから、参照元の論文の概要ページを確認します。タイトル・作者の下に執筆年が書かれています。

まとめ

今回は、GPTストアのランキング1位を独占している「Consensus(コンセンサス)」について解説しました。

かんたんな質問を投げるだけで、数ある論文のなかから内容に沿った論文を検索し、要約した形で回答を返してくれ、参照元もついているので信頼度の高い優れたツールとなっています。

ふだんChatGPTを使っている方も、根拠のある回答を得たい場合にはぜひ使ってみることをおすすめします。

chaso

文系出身、数字が苦手な平凡主婦。塾講師、大手企業SE、不動産事務、Webライター、QAエンジニアを経て現在RPAエンジニアとして働いています。機械音痴だけど効率化や自動化をこよなく愛しています!お仕事の依頼・ご相談は問い合わせよりお願いいたします♪

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