退職エントリーでも入社エントリーでもなく、いわゆる転職(活動)エントリーです。
- はじめに
- 筆者(prtn)の基本情報
- 転職活動の開始から終了までの大まかな流れ
- 【STEP0】終わりにしたい期間を決める
- 【STEP1】なぜ転職したいのか考える
- 【STEP2】転職活動を行うためのサイトを決める
- 【STEP3】基本的な情報(履歴書や職務経歴書)を作成する
- 【STEP4】応募したい企業を考える
- 【STEP5】面接を行う
- 【STEP7】採用に関する正式な書類を貰う
- 活動の結果
- その他感じたこと
- まとめ
はじめに
この投稿はこれまでの投稿とは全く色合いが違うものです。
当ブログ筆者の1人であるprtnが新卒入社で長らく勤務していた会社を辞める決意をし、転職活動を行いました。
今回、無事内定をもらうことができ、転職活動として区切りがつきましたので、自身が行ったことを記事にします。
初めての転職活動で全てが初めてのことで、結構戸惑ったこともありました。
そこで、筆者が経験したことをポイント別にまとめておきますので、現職をチェンジしたいと考えているが、どうも踏ん切りがつかないと考えている方や何をしていいか分からないという方へこの記事を読んでいただき、少しでも役に立つことができればと思います。
本人視点ではない家族視点の記事も以下にありますので、そちらも興味があれば参照ください。
筆者(prtn)の基本情報
筆者(prtn)の基本情報としては以下の感じでした。
- 現在35歳くらい
- 現職は製造業の中小企業でSEのような感じ
- 現職に大卒新卒で入社後同じ会社に勤務(11-2年、途中休職期間あり)
- つまり初めての転職活動
- 転職先は大企業、DX推進をデータサイエンスの観点から行う部署
転職活動の開始から終了までの大まかな流れ
はじめに転職活動の開始から終了するまでの大まかな流れを記載します。
- 【STEP0】終わりにしたい期間を決める
- 【STEP1】なぜ転職したいのかを考える
- 【STEP2】転職活動を行うためのサイト(エージェント型やスカウト型)を決める
- 【STEP3】基本的な情報(履歴書や職務経歴書)を作成する
- 【STEP4】応募したい企業を考え、実際に応募する
- 【STEP5】(書類が通れば)面接(や筆記試験)を行う(最大3回くらい)
- 【STEP6】採用に関する正式な書類を貰う
- 活動の結果
- その他感じたこと
以降、上記内容に沿っていきます。
【STEP0】終わりにしたい期間を決める
始める前に、いつまでにこの活動を終わらせたいか決めるといいかと思います。
働きながら活動する場合、期間を決めないで行うと、合格が決まっても踏ん切りがつけられず、だらだらと活動を進めていってしまいます。
筆者の場合、3ヶ月で採用の通知を貰うという目標を決めて活動を始めました。
実際、3ヶ月(12週間)では終了しましたので、参考にしていただければと思います。
大まかなスケジュール感は以下の感じです。
1週目:サイト登録
2週目:各エージェントと面談と書類の作成、添削
3週目:応募企業の選定
4週目:企業に応募
5週目-10週目:面接や筆記試験など(この間も求人の紹介はあるので、応募したい企業には応募)
11週目:内定をもらえた企業と面談(条件面等)
12週目:最終的に同意して活動終了。
実際は企業への受かり具合で5週目からの期間が前後するかなと思いますので、1つの参考としていただければと思います。ちなみに1週間で面接を受ける企業は「最大でも3社」で行なっていました。
【STEP1】なぜ転職したいのか考える
転職を考えるということは、何かしら現職に不満があると思います(不満がなければ転職したいと思わないと思うので)。
そこで、まずは現職の不満点を思い浮かべてみましょう。思い浮かんだその不満点について、少し深く考えてみます。
次に、今まで築き上げてきたもの(社内地位や人間関係)をリセットしても問題ないか、または自身を取り巻く状況(家族や家庭など)どうかを考えてみましょう。問題ない(または状況を変えられない)なら、状況が解決するまで現職で頑張りましょう。
筆者(prtn)の場合、不満点を上げ始めるとキリがありませんでしたので、大きな不満点として3つありました。
1つ目:顧客などに提案や(既に決定している/しそうな)プロジェクトに対して仕様を詰めたり工程などを調整する仕事(いわゆる上流工程)よりも、まだプロジェクトとして動くかわからないが、実際に手を動かし全体を小さく回して検証していく仕事(PoC(Proof of Concept):概念検証)を行いたいが、現職では難しい。
2つ目:管理職に進むよりも現場一線で技術を磨いていきたいという思いが強かったが、現職ではいわゆる総合職、技術職といった考えはなく、必ず総合職を目指さざるを得ない。管理職にならない方向を目指してもいわゆる技術職に対する社内の評価は「管理職になれなかった人」扱いで良くない。
3つ目:直近の仕事でデータサイエンスに近いものをやり、データを扱うことの面白さ感じたが、現職の業界や製品上の制約で扱えるデータが少なすぎること、またそもそも会社がこの分野に力を入れる気がないと感じた。
今の仕事が嫌だから別のことをやりたいとなった時
注意点として、「今の仕事内容が嫌だから別のことをやりたい」が転職理由となった場合、「じゃあ何がやりたいのか」を明確にする必要があります。
やりたいことが全くの未経験であれば、適当(適切な意味)に理由を考えれば良いので問題ないです。
これまでに少しでも経験があることを別の会社でやりたい場合、なぜそれがやりたいかを明確にしておくと後が非常に楽になりますし、転職の軸や転職理由がぶれないで後もスムーズに進みます。
筆者の例だと、「上流工程が嫌」→「じゃあ何がやりたい」→「データサイエンス」
じゃあなんでデータサイエンスやりたい?を明確(説明できるように)するということです。
逆に曖昧なままだと、実際に求人を探す時に(経験がある分、)同じような仕事を紹介されたり、自分でも同じようなものを探したりすることになることが多いです(自分が何がしたいか明確になっていないので、自分が既に経験済みの知っている内容に逃げようとする)。
筆者の場合、職務経歴書上「上流工程やってました!」と書くので(直近のやりたいことよりもやっている期間が長いし…)、上流工程以外の明確にやりたいことを考えておかないと、転職先でも(経験がある分)同じ内容の仕事を求められたり、自分自身も、(自分もやりたいことがよくわかってないから)これまでの業務内容と同じ求人を探したりするようになると言うことです。
ここで考えたことは、いわゆる転職の軸と言うものや転職理由となります。そのため後で書類などに書いたり面接で話すことになります。しっかり考えることができれば、面接時、「志望動機」や「弊社を選んだ理由は?」の質問で苦労しないで済みます。
【STEP2】転職活動を行うためのサイトを決める
転職活動を行うための種類(登録型やエージェント型やスカウト型)やサイトは星の数ほどあるので、先人の評価や自身の気持ちで決めて良いと思いますが、それぞれ1つ登録すれば十分かなと思います。
筆者の場合、エージェント型で「doda」、スカウト型サイトで「ビズリーチ」1つずつ登録しました。
特化型のサイトがいいのかな?とか考える方もいるかと思いますが、あまりにニッチな業界や職種でなければ、大手1つで充分です。
なぜなら、求人内容もよほど尖った求人内容でなければ、どのサイトもさほど変わらないからです。
例として、「リクルート」の求人について、リクルート系列以外のサイトでは募集していないのかというとそんなことはありません(他社サイト経由で面接以降の選考に進めるかは分からないが)。
また、どのサイトで登録しても、そのサイト経由で他の特化型サイトのエージェントなどから「こんな企業紹介できます!面談しませんか?」と連絡が来ます。
筆者の場合はビズリーチ登録後、ビズリーチ経由で特化型エージェントから連絡がすぐ来たので、連絡して求人を紹介してもらいました(「自分の需要は高いんだな!」と勘違いして…)。
その求人の内容を見ると、dodaで紹介されている求人と全く一緒です。
また、特化型だから書類が通りやすいとかも感じず、特化型で応募したところで普通に落ちます。
さらに、いろんなサイトを登録すると、どのサイトでどの求人に申し込んだかの管理も大変です。
以上の理由から登録型とスカウト型1つで充分というのが筆者の結論です。
あえて複数サイト登録する利点としては、後ほど書くことになる履歴書や職務経歴書をいろんな人に見てもらってアドバイスをもらえる点かなと思います。
【STEP3】基本的な情報(履歴書や職務経歴書)を作成する
自身の情報を書きます。
筆者は基本的に企業ごとに書く内容を変えずに、一度作った書類を使いまわしていました。履歴書には志望理由を書く欄があると思いますが、筆者は全て空白で出しました。よほど思い入れのある企業でなければ使い回しで良いと思います。
筆者は職務経歴書に以下の内容を書きました。
- 職務経歴概略
以下職務経歴詳細につらつら書いていることを要約したものをA4用紙で5行程度で書きました。基本は簡潔ですが、アピールしたいポイントは少し詳し目というか強調的な感じで書きました。
筆者で言うと、「上流工程」はやってましたくらいで「データサイエンス」については、少し具体的にこんなことをやってのような書き方をしました。
- 自己PR
3つ書きました。「新しいことを学ぶ姿勢あります」「学んだ知識を活かして提案できます」「提示された条件で最大限いいものを提案します」のようなことを書きました。
- 活かせる経験・知識・技術
これまでの業務で学んだことを3つ書きました。「限られたデータでの活用や提案」「インフラ・ネットワークの知識」「管理系もできます」みたいなことを書きました。
管理職になりたいわけではないですが、管理系もやってますよアピールとして1つ書きました(年齢的な問題もあり)。
- 職務経歴詳細
2ページ目以降にこれまでやってきた業務について「担当業務」「担当役割」「環境等(ハードウェアやソフトウェアの内容)」をつらつらと書きました。
【STEP4】応募したい企業を考える
エージェント経由や直接企業からのスカウト内容を確認して、応募したい企業であれば応募しましょう。
本当に応募したいところだけ応募する
面接練習を行いたいとき、またはよほど切羽詰まってない限り、本当に応募したいところだけで良いと思います。
筆者はエージェントから「書類は10社に1社くらいしか通らない」と言われたので、「そんだけ落ちるならとりあえず書類出してみるか」という気持ちで出したら30%くらい書類が通りました。
こうなると通った企業に対して、都度最適な志望理由を考える必要があります(当たり前ですが)。
「面接やらずに辞退すればいいじゃん」と思うかもしれませんが、自身で応募したときは断りのメールなり電話しなければならないし、エージェント経由の場合でもエージェントに連絡する必要はありますし、エージェントは「自分で応募して書類受かったんだから受けろよ・・・」のスタンスです。
なので、面接を受けるために対策をしないといけませんが、募集条件や仕事内容が転職の軸(転職理由)に合致していない場合、もっともらしい志望動機などで武装する必要あります。これがやりたくもないことを考えるので、非常に面倒で転職活動だるすぎ!という気持ちになります。
筆者の具体的な例だと、上流工程を行うのがメインという企業応募し書類が通りますが、そもそも上流工程を行いたいという転職の軸(転職理由)がありません。
こうなると、さも上流工程を行いたいというもっともらしい理由を作って面接が進むので、志望動機を考えるのも、実際に面接をするもの結果を待つのも、全て時間の無駄という事態になり、相手も自分も誰も得しない状態になりました。
一般応募と直接スカウト
企業から直接スカウトが来た場合でその企業のその役職を受けてみたい場合、そのスカウトに対して直接返信したほうがいいです。
一般の応募もあるし、直接スカウトが来たら書類も通るだろ!という考えは捨てましょう。
すぐメール返信できなかったなどの場合であってもスカウトに返信しましょう。スカウトでは確約されている条件に対して一般応募経由では進めないと言うことがよくあります。
筆者はスカウトでは面接確約だったのに、メール返信の機会を逃してしまったため、書類内容を一切変えずエージェント経由で応募したところ、書類が通らず面接に進めなかった企業が何社もありました。
「いや、同じ書類でこの前面接確約のスカウトメール送ってきたくせになんで書類落ちんねん!」という気持ちでした。
【STEP5】面接を行う
この章では筆者が身をもって体験した重要だと思うことを記載します。
HPはほどほどに見ておく
隅から隅まで見る必要はないですが、ほどほどに見ておくと良いです。自身が受けている部署の紹介などがあったりする場合もあります。
また、新卒採用ページには書いているけれど、経験者採用のページでは書いてないことがあったりすると、後述の質問なども考えやすく便利です。
最終的に複数企業を比較したい場合は活動終了時期を合わせるようにする
1つずつ企業を受けていき、受かったところで終わらせるという人はそれでよいですが、実際は1つに絞ることができず、複数受ける方が大半だと思います。
この場合、企業によって面接が1-3回、さらにコーディングテストやSPIなどが加わるので、最終的な面接を同じ週で受けられるように随時調整行きましょう。
面接の日程調整は提示されている日数から外れても問題ない
面接日程調整について、「1週間以内くらいで提示してください」の感じで連絡が来ると思いますが、別にその枠に無理やり当てはめて調整する必要はないです。
そもそも面接は会社カレンダーが前提で進むので、例えば相手先が土日祝休みだと面接できるのは基本平日です。
なので、その期間で調整できるのはよほど仕事に融通が聞く人だけだと思います。
筆者の場合は、1ヶ月くらい先の日程を提示しても特に何か言われることもなく大丈夫でした。
ただし、その間に他の人が決まったりすることもあるので、どうしても受けたいところは早めにすると良いと思います。
面接後の結果は比較的早く来る
面接後、次の面接に進める場合、次の案内連絡は1-3日くらいで来ます。
受かってない場合であっても、遅くても次の週には結果を貰えていることが多かったです。
それ以上貰えないときは気持ちを切り替えて落ちていると思って進めた方が楽です。
最終面接の場合も良い結果の場合、当日からものすごく遅くても翌々日くらいにはもらえます。
1週間中に面接を入れすぎない
筆者の場合は最大で週3回面接を入れていました。
実際のところ、働いている中で各企業のHPを見たりして質問を考えたり募集要項に対して、ずれないように志望動機を考えるのは結構しんどいと感じました。
筆者は超勤や休日出勤がほぼ0の状態でこれだったので、超勤や休日出勤をたくさん行なっていると活動がすごく大変でとても1週間に何回も面接をこなせないと思います。
質問は2-3個くらいでいいので考えておく
面接中の最後に質問はありますかと必ず聞かれると思いますが、「ないです」と答えると志望度が薄いと思われて落ちます。実際筆者も落ちて、フィードバックにそう書かれました。
以下の家族視点から見ても書かれるくらい衝撃的だったということです笑。
難しい質問を用意する必要はない
かといって、「御社のこの理念に共感したのですが…」みたい質問をするみたいなのを面接対策の動画とかでも見ますが、そんな質問用意する必要ありません。そもそも理念に共感するほどのことあるかって話ですし、ならなぜ最初から入社していない(受けてないのか)と筆者が面接官なら思います。
というか、面接官も1回目は直属の上司になる予定の人や一緒に働く同僚、2回目(や3回目があったとしても)でもそのさらに上司の方や人事の方が大半で、そんな質問しても答えられないと思います。
会社の規模によっては経営側の方も面接に出てくることがありますが、そんな質問しなくても相手に合わせた質問ができれば十分かと思います(相手がCTOなら技術系の質問したりなど)。
かといっても、毎回個別に質問を考えるのも大変です。
じゃあどんな質問すればいいんだ!という方のためにいくつか汎用的で使える質問を紹介します。
「入る上で他に勉強していた方がよいことはありますか」
例えば業界が違うなら「今までの業界と異なるので、結構この業界特有のことがあると思いますが本とかあったら教えて」みたいなことを聞きます。
同じことを続けてやる場合でも、
例えば、データサイエンスなどの部署なら、「Pythonや統計、BIツールなどは勉強中ですが、他に勉強しておいたほうがいいことがあったら教えてください」と聞くといい感じだと思います。
このとき、結構その部署で使っている技術を教えてくれることも多いです(事前例だと、Pythonで書くときはscikit-learn、クラウド使ってAI開発するときはAWS SageMaker、見せ方ツールとしてTableau使ってますとか具体的に教えてくれる)。
その際に何それ?みたいな反応ではなく、「あーそれはないけど、こっちは使ったことあるんですけどねー、まぁ同じようなもんだと思いますので大丈夫だと思いますよー」みたいな反応できると特に現場に近い方との面接では非常に良い印象を与えられます。そのため、よく利用される技術について基本が押さえられていると良いです(技術系なら)。
質問の仕方として、「今こんなことを勉強していますが他にありますか」みたいな聞き方も受け身でなく、自主学習しているアピールもできてよいと思います。
「新卒研修だとこのような研修があるが経験者採用だとどうなるか」
HP上の新卒採用ページでは詳しく書かれていますが、経験者採用ページではあまり書かれてなかったり、そもそも経験者採用ページがない場合があります。そのような時は、聞いてみると良いでしょう。
例えば、異なる業界を受けているときは「この○○研修は新人だからわからないからあると思うのですが、これは経験者採用の時も同じような研修ありますか?」のようなことを聞くだけでも「この人はHPくらいは見てくれているのだな」という感じは伝わります。
面接時のマナーは過剰に気にする必要はない(リモートの場合)
やたらとマナーについて気になることが多いかも知れません。
筆者が受けた面接の中で、マナーを過剰に気にしている様子はなかったです(全く気にしないでいいということはない)。
筆者が実際面接を受けてみて思ったことを以下に書きます。
カメラをずっと見る必要はない
「相手が写っている画面を見るんじゃなくてカメラを見ろ」
というマナーをよく見ますが、そんなに気にしなくて良いです。
筆者はデュアルディスプレイ環境で、面接画面ではないもう一つの画面に志望動機や自身の強み弱みなどをまとめたGoogle Keepの画面を表示し、それをチラチラ見ながら面接に臨んでいました。
大きく目線を逸らしすぎないよう画面配置を多少考えていましたが、ずっと見る必要はありません。
そもそも、面接官なども話す際、カメラ側は見ないで、画面(その時話している人の映像側)を見て話しています(と推定される目線)。本当に極まれにカメラ目線の方に遭遇する感じです。
形式にこだわりすぎた挨拶もあまり気にしなくて良い
出だしや終わりに「○○と申します。○○様、本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。」
みたいなことは普段から丁寧な言葉に慣れている人でないと言えないと思います。意識しすぎて話したい内容などが変になるくらいならやらないほうがいいと思います。
「○○と申します。本日はよろしくお願いします。」みたいな挨拶で十分だと思います。
また、オンライン面接だと先方が会議室に集まっている状態でなければ、心配いりません。名前出てます。
ちなみに、筆者は面接時担当してくださった方の名前を誰一人全然覚えられないまま転職活動を終了しました。
「弊社でないとダメな理由」はガチガチに考える必要はない
面接時に、「弊社じゃないとダメな理由は?」と聞かれた企業はあったりなかったりします。
いきなりこの質問は聞かれず、先に「転職しようと思った動機」を聞かれることが多いと思います。
ここがしっかりしていれば少なくとも上記の内容をしつこく深堀りして攻め立てて聞いてくる企業はなかったです。
筆者は、「別にここじゃないとダメってことはない。転職理由で言った通りのことを意識した時、募集している職種内容とかHPとか見て御社が合っていると思ったから応募した」くらいの感じで答えたら特に何も突っ込まれず普通に進んでました。
ただし、転職の軸(転職理由)が募集要項やその企業とかけ離れている時はちゃんと考えておきましょう。
「ほかの会社は受けていますか」の対応
「他の会社は受けていますか?また、差し支えなければどのような会社受けているか教えてもらっていいですか?」と聞かれたときは筆者は正直に答えていました。
どのような会社は具体的な企業名ではなく業界とかでいいと思います。受けている会社と全く違う業界も筆者は言いましたが、転職理由さえしっかりしていれば、「全然業界とか違うけど転職理由の通りだからですね」みたいなこと言われて終わりです。
「この業界で働きたい」という理由だったら嘘でも合わせておきましょう。
受けている中での志望度を聞かれたら、高いと伝えておきましょう(実際は面接の練習であっても)。
「年収はどのくらい希望ですか」の対応
筆者はここを失敗したと思っており、「前職と同じくらいの年収はほしい」と言い、その金額を言ったら後日ビッタビタでその年収を提示されました(実際は福利厚生やその他で上がってはいるが)。なので、こうすればよかったと反省したものを記載します。
まず前提として、入ったら前職辞めるまでの所得証明書出すと思います。なので、「現職と同じくらいほしい」と言った場合、盛りすぎないようにしましょう。あまりに乖離していると後でなんかあるかもしれません。所得証明を出す前提で、今より上げるなら、「今このくらいだけど来年昇給するんでこのくらい」とかいうといいのかなと思いました。
また「今の話は残業代とか含んでいますか?」みたいなことを聞かれると思います。少なくとも、自分の残業代を抜いた年収は知っておいたほうが良いと思います。
面接では、行く先の残業状況とか休日出勤とか、裁量労働なのかなどの聞けるはずなので、それらを天秤にかけたときに今とどうなのかが明確にできて交渉・検討しやすいと思います。
所得証明では残業時間とか定期代やその他費用まではわからないので、残業分をうまく調整して上乗せして提示するのはよい交渉かなと思います。ただし、これは面接で「現職で結構残業していますか?」などの質問に対して「いえそんなにしていません」とかわせていることが前提です。またそもそも自分の残業なしの年収がどのくらいかを知っておかないと根拠を出しづらいかと思います。
ここで盛りすぎたとして、「給与が高すぎるから面接で落とす」のか、採用はして「ここまでしか出せない」と言われるのかは企業や応募しているポジションやその人の能力ごとに異なると思うので、何とも言えません。
【STEP7】採用に関する正式な書類を貰う
面接に合格した場合でも、最終的に採用に関する正式な書類(内定通知書)をもらうまでは転職活動をやめたり、現職に辞める宣言しないようにしましょう。
エージェント経由の場合は、このようなことはほぼないと思いますが、スカウト型で直接面接を受けた時は気をつけましょう。
以下は筆者の体験です。
ビズリーチ経由で直接スカウトが来た企業の面接を受け「合格」しました。
その後、正式な手続きのため、所得証明等など送付し数日後、いつまで経っても連絡がないので「どうですか」とこちらから尋ねると「採用することが難しくなりました」との通知を受けました。
色々聞くと、面接は「合格」したが、先方の会社の稟議を通す過程で「募集要項に対する経験が浅いからダメ」と言われたそうです。
法的拘束力がないのか法テラスにも相談してみましたが、「正式な通知書(内定通知書)を貰ってないなら法的には問題ない」という話でした。ちなみに、「法的には問題ないけど、誠意ある対応(きちんとした謝罪など)するのが普通かな」のようなことは言われました。
受かったから先に現職に「辞めるわ!」って口走ってたらと思うとゾッとします。
結局、この会社は全く誠意ある対応はされなかったですが、いくら言っても変わらないし、争っても勝てないので結局身を引きました。
変な企業に応募するから。。。と思われるかもしれませんが、この企業はワンマン社長などが経営している企業ではなく、中小企業でもなく、日経平均構成銘柄になっている大企業です。ちなみに半年程度経過した現在でも同じ条件(私がNGになった理由を条件に加えてはいるが)で募集しています。まぁ正直ざまぁ見ろくらいには思っています笑。
活動の結果
筆者はこれまでに上げた活動を通して、以下のような結果でした。
書類を出した企業:50社程度
(そのうち)面接に進んだ企業:15社程度
(そのうち)受かった企業:5社
その他感じたこと
筆者が感じたその他感じたことを書きます。
(やりたいことが明確なら)年齢は(あまり)関係ない
筆者は転職活動をした時、35歳を過ぎていました。年齢的に求められるのは管理側や上流工程がメインで自身の転職の軸(転職理由)に対しては全然転職無理かなーと思っていました。
実際活動してみると、全然そんなことはなく、志望動機等が明確になっていればどの企業であっても「そんなことしたいの?年齢と会ってなくない?」のようなことはなかったです。
就活に納得いってない人は転職活動で上を目指すのも道の一つ
筆者は転職活動は企業ロンダリングに使えるなと感じました。
企業ロンダリングは学歴ロンダリングの企業版で、勝手に筆者が作った言葉です。
学歴ロンダリングとは、大学院に進むに際に今の学部より上位大学の大学院に進んで最終学歴をよいものにしてしまうという技です。
活動を通じてこれが企業に対しても通用するなと筆者は転職活動を通して感じました。
筆者は大卒ですが、新卒で受けると学歴フィルターがかかっていて相手にされなさそうな企業であっても、転職活動の場合は、全然通るなという印象を受けました。
実際新卒だと、学校での活動とかしか見ようがないので、どうしても学歴になりそうですが、転職活動は働いて活動してきた結果なので、そこがしっかりしていれば、十分に新卒では入れなかったレベルの企業に入ることができると感じました。
(転職理由が特定業種でなければ)元の業種はあまり関係ない
転職の軸(志望理由)が業界に縛られていない場合、全くの別業界であっても普通に受け入れてもらえます。
筆者の場合、現職は製造業ですが、製造業の他にもソフトウェア会社、金融、保険など業界も受け、面接も合格しました。
もちろん、募集要項に「〇〇の知識」のようにその業界などの知識を求められている場合は難しいです。実際書類審査で落ちます。
(どうしても受からない場合)人員を増やしている企業を狙う
書類すら通らないや面接ですぐに落ちてしまうと言った場合、その企業は即戦力かつ募集人数も極めて少ない可能性が高いです。
この場合、狙う企業を人員を増やそうとしている企業や部署に応募しましょう。見分けが難しいですが、エージェントに聞いてみたり、悪い募集内容ではないが長い間人員を募集しているところが可能性が高いと思います。
また、人員を増やそうとしている企業は、異業種や経験が浅くても面接等に進める可能性が高いいうのもあると思いました。したがって、異業種や経験が浅いものに飛び込みたい方も同じようなスタンスで進めると良いと思います。
まとめ
転職活動でこれまでに書いたことを実践した結果、以下の内容について真剣に考え、整理することができました。
- 自分が今置かれている状況を整理することができた
- 自分が将来何をしたいのかが明確になった
- なぜ今の会社を辞めたいのかが明確になった
- (内定がもらえたので、)これまでやってきたことに対し(社内だけでなく社外から見ても)ある程度評価されていることがわかった
実際に転職して、再び転職活動を行うことになるのかは分かりませんが、その時は今回のエントリーを思い出し、さらに新たに学んだ事柄を追加できればと思います。
最後に、転職活動を行うか迷っている方や実際に行っている方に対して、この記事が有益なものになれば幸いです。
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