Power Automate Desktop(PAD)の「ファイルのコピー」の使い方について解説します。
PADでファイルをコピーする方法
PADでファイルをコピーする場合、以下のアクションを使います。
左側のアクション一覧から「ファイルのコピー」をドラッグアンドドロップで真ん中の白いエリアに配置します。
配置すると以下のようなダイアログが表示されます。
- コピーするファイル:コピーしたいファイルのフルパス
- 宛先フォルダー:コピー先のフォルダパス
「ファイルが存在する場合」は、デフォルトでは「何もしない」になっています。これは、既にコピー先フォルダに同じ名前のファイルが存在するとき、何もしないという意味です。「上書き」を選択すると、ファイルが上書きされます。
- Q「何もしない」と「上書き」、どっちがいいの?
- A
「何もしない」を選んだ場合、既に同名のファイルがある場合はコピーされません。そのため、移動したいファイルのほうが新しい内容になっていたとしても、コピー先のファイルは古いままです。もし、定期的に最新ファイルのバックアップをとりたい場合は「上書き」のほうが良いでしょう。
このフローを実行すると、ファイルが指定した宛先フォルダーにコピーされます。
複数のファイルをコピーする方法
複数のファイルをコピーする方法について解説します。
以下のように、フォルダ内に複数のファイルが存在していて、そのうちの指定したファイルだけコピーしたいという場合に使う方法です。
赤枠の部分をクリックします。
すると、以下のようにファイル選択のダイアログが表示されます。複数ファイルを選択したい場合はドラッグして範囲選択するか、Ctrlキーを押しながらクリックします。
選択すると、「コピーするファイル」には以下のように設定されます。
%['C:\\Users\\ユーザー名\\Desktop\\テストファイル.txt', 'C:\\Users\\ユーザー名\\Desktop\\テストファイル2.txt']%
何やら色々記号などが追加されてますが、これはリスト形式の書き方であり、このままでOKです。
これを実行すると、指定した複数のファイルがコピーされます。
フォルダー内の全てのファイルをコピーする方法
フォルダー内の全てのファイルをコピーする方法について解説します。
コピーしたいファイル一覧をリストで取得
まず、コピーしたいファイル一覧を以下のアクションを使って取得します。
- フォルダー:コピーしたいファイルが入っているフォルダ
- ファイル フィルター:取得対象。デフォルトは * (全て)となっていますが、取得条件を設定したい場合はここで指定します
このアクションを実行すると、新しく作成されたFilesという変数に、ファイルのフルパスがリスト形式で格納されます。
「ファイルのコピー」アクションを追加する
先ほども使った「ファイルのコピー」アクションを追加します。
- コピーするファイル:%Files%
- 宛先フォルダー:コピー先のフォルダパス
先ほど、ファイル一覧をリストで取得した際に作られたFiles というリスト変数を「コピーするファイル」に設定します。
これを実行すると、指定した宛先フォルダーに複数のファイルがコピーされます。
発生しうる例外
コピーするファイルが見つかりません
「コピーするファイル」に指定したフルパスに誤りがある可能性があります。指定したフルパスが正しいかどうかを確認してください。
宛先フォルダー XXX が存在しません
「宛先フォルダー」に指定したフルパスに誤りがある可能性があります。指定したフルパスが正しいかどうかを確認してください。
ファイルをコピーできません
コピーしようとしているファイルが編集中だったり、別のプログラムやアプリで使用中の場合に発生しうるエラーです。ファイルを閉じた状態でフローを実行するようにしてください。
まとめ
今回は、Power Automate Desktop(PAD)の「ファイルのコピー」の使い方について解説しました。
当ブログでは、Power Automate、Power Automate Desktopに関する記事を他にも投稿しています。もし、「このようなことが知りたい」「こんなフローの作り方が知りたい」等ございましたら、問い合わせやコメントからお気軽にご連絡ください。
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