Power Automate Desktop「ファイルの移動」の使い方【PAD】

Power Automate Desktop(PAD)の「ファイルの移動」の使い方について解説します。

PADでファイルを移動する方法

PADでファイルを移動する場合、以下のアクションを使います。

左側のアクション一覧から「ファイルの移動」をドラッグアンドドロップで真ん中の白いエリアに配置します。

配置すると以下のようなダイアログが表示されます。

• 移動するファイル：移動したいファイルのフルパス
• 宛先フォルダー：移動先のフォルダパス

このフローを実行すると、ファイルが指定した宛先フォルダーに移動します。

複数のファイルを移動させる方法

複数のファイルを移動させる方法について解説します。

以下のように、フォルダ内に複数のファイルが存在していて、そのうちの指定したファイルだけ移動させたいという場合に使う方法です。

使うアクションは先ほどと同じです。

ちょっと分かりづらいですが、

%['C:\\Users\\ユーザー名\\Desktop\\テストファイル.txt', 'C:\\Users\\ユーザー名\\Desktop\\テストファイル２.txt']%

のように、リスト形式で複数のファイルを指定します。

これで、指定した複数のファイルが宛先フォルダーに移動します。

フォルダー内の全てのファイルを移動させる方法

フォルダー内の全てのファイルを移動させる方法について解説します。

移動させたいファイル一覧をリストで取得

まず、移動させたいファイル一覧を以下のアクションを使って取得します。

• フォルダー：移動したいファイルが入っているフォルダ
• ファイル フィルター：取得対象。デフォルトは * (全て)となっていますが、取得条件を設定したい場合はここで指定します

このアクションを実行すると、新しく作成されたFilesという変数に、ファイルのフルパスがリスト形式で格納されます。

「ファイルの移動」アクションを追加する

先ほども使った「ファイルの移動」アクションを追加します。

• 移動するファイル：%Files%
• 宛先フォルダー：移動先のフォルダパス

これを実行すると、指定した宛先フォルダーに複数のファイルが移動されます。

発生しうる例外

移動するファイルが見つかりません

「移動するファイル」に指定したフルパスに誤りがある可能性があります。指定したフルパスが正しいかどうかを確認してください。

宛先フォルダー XXX が存在しません

「宛先フォルダー」に指定したフルパスに誤りがある可能性があります。指定したフルパスが正しいかどうかを確認してください。

ファイルを移動できません

移動させようとしているファイルが編集中だったり、別のプログラムやアプリで使用中の場合に発生しうるエラーです。ファイルを閉じた状態でフローを実行するようにしてください。

まとめ

今回は、Power Automate Desktop(PAD)の「ファイルの移動」の使い方について解説しました。

当ブログでは、Power Automate、Power Automate Desktopに関する記事を他にも投稿しています。もし、「このようなことが知りたい」「こんなフローの作り方が知りたい」等ございましたら、問い合わせやコメントからお気軽にご連絡ください。