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Google Apps Script(GAS)は、環境構築のいらない、初心者におすすめのプログラミング言語です。
ただ、いざ勉強しようとなったとき、完全初心者の方だと「何からはじめりゃいいんだ??」という方もいらっしゃるかと思います。また、「勉強したところで、結局何になるの?」と目的がはっきりしないというパターンもあるかもしれません。
そこで、本記事では、
- 習熟度別 GASの勉強のしかた
- おすすめの教材(学習サイト、学習ツールなど)
について詳しく紹介していきます。
(重要) 大切なのは、「GASって使える!」という感覚
GASに限らず、プログラミング言語を学習するうえで意識したいのが、
- 「このプログラミング言語は使えるなぁ~」
- 「GASってこんなこともできるのか~!」
- 「GASを使ったら面倒な業務を効率化できた!便利!」
このような、「使える!」「便利!」という体験・感覚です。
ただなんとなくプログラミングを勉強しようと思っても、目的がないと長続きしづらいです。でも、今自分が抱えている問題をGASが解決してくれたり、より便利になったら、「もっと便利にできることはないかな?」と学習意欲がわきますよね。
これからGASを勉強するうえで、「GASを学んだら色んなことが便利になる」という感覚を持って取り組むと、やる気も進捗も変わってくると思います。
プログラミング経験がある方
プログラミング経験があり、基本的な文法が分かるという方は、改めて一から勉強する必要はありません。実際にGASのスクリプトを動かして、色々作っていきましょう。
GASを触るうえで最低限知っておくと良いこと
GASとJavaScriptは別物
GASはJavaScriptをベースに、Googleサービスと連携するためのオブジェクトやAPIを扱うことのできるプログラミング言語となっています。
そのため、両者の違いを理解したうえで利用することをおすすめします。
GASのスクリプトは2種類
また、GASのスクリプトは、「コンテナバインドスクリプト」と「スタンドアロンスクリプト」の2種類があります。普段あまり意識しない点ではありますが、両者の違いが曖昧な状態だと、知らぬ間に機密情報が公開になっていたり、スクリプトの変更時に予期せぬエラーが発生する可能性もあります。
プログラミング経験者の方は、上記の2点をおさえたら、あとはどんどんGASを動かしてみてください♪
プログラミング未経験・初心者の方
今までプログラミングをしたことが全くない、もしくは初心者の方は、いきなりネットに載っているGASのスクリプトを作るのはあまりおすすめしません。なぜなら、エラーが起こった場合の対処ができない(もしくは難しい)からです。
記事の通りの手順でスクリプトが動いたとしても、その中身を理解できていないと、次に自分で新しくスクリプトを作るときにやり方が分かりません。
完全初心者は文法の勉強から
プログラミング経験が全くなく、if文やwhile文なども使ったことがないという方は、まずは文法の勉強をおすすめします。文法の勉強は、ネットの記事でもできますが、おすすめは学習サイトや本です。
ネットの記事は情報が多く、点在しているため、自分がどこまで学習できたのか把握しづらいです。いっぽう、学習サイトや本であれば、学習プログラムや目次に沿って順番に学習ができます。
例えば、以下は 詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版]の目次です。
第1章 Google Apps Script の基礎知識
第2章 スクリプトエディタとダッシュボード
第3章 基本構文
第4章 制御構文
第5章 関数
第6章 クラスとオブジェクト
第7章 JavaScript の組み込みオブジェクト
第8章 スプレッドシート
第9章 Gmail
第10章 ドライブ
1~7章までが、GASの文法や基本事項についての内容です。ここからも基本的な内容がとても重要だということが分かります。
基礎をマスターしたらスプレッドシートと連携してみよう
基本的な文法をマスターしたら、次はスプレッドシートと連携してみましょう。「スプレッドシート」とは、Excelのような表計算ツールで、Excelと違ってネット環境さえあればスマホやタブレットからもアクセスできます。スプレッドシートもGoogleのサービスなので、GASとの連携が簡単です。
例えば、以下のようなスプレッドシートのデータを、GASで参照・更新することが可能です。
GASのスクリプトを実行すると、指定した行のデータが取得できました。
GASでスプレッドシートを操作できるようになると、家計簿管理や勤怠の計算、在庫管理など実用的な操作が可能となります。
おすすめの学習サイト
GASを学習するうえで、おすすめの学習サイトを紹介します。
ドットインストール(一部無料・要会員登録)
ドットインストールは、動画で学習できる初心者向けのサービスです。GASの動画レッスンは全20個で、2023年4月8日現在、レッスン5まで無料で視聴することができます。
以降のレッスンは有料プラン(月額1080円)の加入が必要です。
ドットインストール >Google Apps Script入門
Udemy(有料・要会員登録)
Udemyは、初心者向けから専門的な内容まで、200,000以上の講座がある動画学習サービスです。講座は買い切りなので、月額費用はかかりません。よくセールをしているので、タイミングが良ければ1000円くらいで良質な講座を購入できます。GASの入門におすすめの講座をいくつか紹介します。
独学で身につけるGAS(Google Apps Script)〜基礎編〜
【Google Apps Script 超入門講座】2時間で知識ゼロから基礎をマスター
他にも、Google Apps Scriptに関する様々な講座がありますので、ぜひ一度覗いてみてください。
Youtube(無料)
YoutubeにもGASの動画はたくさん投稿されています。なんといっても無料なのが良いですね。ただし、無料版は広告が入ること、関連動画からついつい関係ないものまで見てしまうことなど、どうしても娯楽的な要素があるので本格的に勉強するぞ!というときには不向きかもしれません。
移動中や会社の昼休みにちょっと勉強するという場合には、手軽でとっつきやすいので良いと思います。
サンプルコードを動かしてみる
先ほど、プログラミング経験が浅い方はネットだけで学習するのはおすすめしないと書きました。いっぽう、ある程度プログラミング経験がある方は、実際に動かしてみて分からない点をネットで調べていく方が効率的かと思います。
当ブログでは、サンプルコード付きでGASの活用事例を解説しています。この中から興味のあるものを選んで、まずはコピペでもいいので動かしてみることをおすすめします。コピペといっても、ご自身の環境に合わせて設定する箇所があったり、実際に動かしてみると新たに疑問点がわいたりして、習熟度が進むのではないかと思います。
当ブログ以外にもサンプルコードを公開しているサイトは多く存在しますので、好みの事例で試してみてください。もし、動かないという場合はこちらを参考にしていただき、それでも解決しない場合はお問い合わせ/コメントから気軽にご連絡ください。
ChatGPTでGASを学ぶ
ChatGPTは、対話型のAIチャットサービスです。プログラミング系の質問に強く、ソースコード生成や誤りの指摘をしてくれます。
何したらいいか分からないときはとりあえず聞いてみる
知恵袋やコミュニティサイトで質問したり、スクールの講師に質問する場合は、「こんなんもできないって思われたらやだな」という思いから、質問をためらってしまうこともあるかもしれません。でも、ChatGPT相手ならそのような心配は不要です。
こんな雑な質問を投げても、丁寧に手順を説明してくれます。なにか分からないことがあれば、とりあえずChatGPTに聞いてみましょう。
学習プランの提案もしてくれる
ChatGPTは、学習プランの提案もしてくれます。例えば、「Google Apps Scriptの基本的な文法は理解できたんだけど、次になにを勉強したらいい?」と質問すると、次に学習すべきトピックを一覧にしてくれました。
内容的にも、先述のGASの本とほぼ同様ですので、参考にできるプランになっていると思います。
効果的な質問方法や注意点
とても便利なChatGPTですが、使う上で大事なのが「質問のしかた」です。例えば、
「スプレッドシートの値の取得方法」
「GASでスプレッドシートのセルの値(日付)を取得して、〇月〇日という形にしたい」
と質問するのとでは、結果に違いが出てきます。また、ChatGPTは必ずしも正しい答えを返すわけではありません。これらの注意点について、以下記事にて解説しています。
おすすめの本
私自身が実際に読んだ中で「この本は初心者の方におすすめ!」という本を厳選しました。
詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版]
こちらは当ブログでも何回か紹介している本ですが、初心者の方に特におすすめしたい一冊です。基本文法からGoogleサービスとの連携、Webアプリの作成まで、網羅的に解説されているのでこれを全てマスターできればGASの実装に困ることがないといっても過言ではないと思います。
できる 仕事がはかどるGoogle Apps Script自動処理 全部入り。
この本は、自動化に関するノウハウやサンプルコードが多く、私自身今でも参考にしてい本です。特にスプレッドシートやGmailなどのGoogleサービスとの連携に関する実践的な内容が充実しています。GASのスクリプトを実際に作りながら学びたいという方におすすめ。
プログラミングスクールの無料体験を受けてみる
プログラミングスクールのなかには、無料体験を行っているところもあります。
TechAcademy
そもそもプログラミングが自分に向いているのかどうか確認したいという方は、TechAcademyの無料プログラミング体験がおすすめです。無料体験を申し込むと、1週間のあいだオンライン教材の使用とメンターのサポートを受けることができます。大手のスクールということで多数の受講者を誇り、無理な勧誘はありません。
ネットの記事は、自分のレベルに合ったものを
実際にGASのスクリプトを作成していくなかで、分からない部分をネット検索する機会もあるかと思います。そのような場合に注意したいのが、「自分のレベルに合った記事を参考にする」ということです。
ネットの記事は、書いた人のレベル感や、どのような人をターゲットにしているかは様々です。なので、GASとスプレッドシートの連携のしかた一つをとっても、「そもそもスプレッドシートとは?」と基礎から説明している記事もあれば、いきなり「スプレッドシートのIDを拾って連携すればOK」みたいに、基本はある程度分かっていること前提で話が進んでいたり大きく違いがあります。
レベルの合っていない記事を参考にしてしまうと、きっと分からないことが他にも出てくると思います。そうして、「分からないことだらけで、自分には向いてないかも」と挫折してしまいます。
GASに限らず、なにかを勉強する際にはできることを少しずつ増やしていくことが大切です。誰しも皆、ゼロからスタートして、階段を昇るように少しずつステップアップしていくものです。最初から階段の頂上にある課題をクリアするのではなく、足元にある小さな課題からクリアしていきましょう!
当ブログでは、初心者の方向けにGASの使い方や活用方法について記事を更新しています。不明点や、勉強方法のご相談などがありましたら気軽にコメントいただければと思います。
コメント
ブログ拝見しました。
突然のコメント失礼致します。
GASのスクリプト作成をトライしたのですが、下記のエラーが発生してしまい先に進めない状態です。
もし可能であれば原因をご教授いただけないでしょうか。
「ユーザー(○△×@gmail.com)用にスクリプトを作成できませんでした。もう一度お試しください。」
よろしくお願い致します。
ブログを読んでいただきありがとうございます!
見たことのないエラーなので憶測になってしまいますが、考えられる原因を以下に記載します。
・スクリプトを作成したアカウントと別のアカウントで開いている
現在GASを開いているアカウントは、スクリプトを作成したときと
同じアカウントでしょうか?
複数のGoogleアカウントをお持ちの場合、GASのスクリプトを作成したときと異なるアカウントだと
エラーになるのではないかと思います。
アカウントを切り替えてもうまくいかない場合、いったんログアウトして再ログインするか、
キャッシュを削除して試してみてください。
・スプレッドシートに紐づいたスクリプトで、アクセス権がない
また、スクリプトを作成する際に、Googleスプレッドシートから作成すると
そのスプレッドシートのアクセス権がない場合エラーになります。
解決しない場合は、また気軽にコメントいただければと思います。